伊藤強: 2008年5月アーカイブ

 田代美代子のコンサートを久しぶりに手伝うことになった。ここ数年,彼女は,自分の力だけで、小さなコンサートを開いてきた。そのタイトルは「ポップス・エレガンス」という。そのタイトルは、もう十年以上も前,田代のために、八重洲にあったホールで数回開いたことがある。その同じ名前で,再びコンサートをやろうというわけである。今度からは、文京区西片町のBXホールで5月からはじめる。
 ポップス・エレガンスというのは、田代のレパートリーから思いついた。元々は,石井淑子の弟子で,シャンソンを習っていた。だがそのレパートリーはシャンソンだけではなく、アメリカン・ポップスも、歌謡曲も童謡もラテンも,タンゴも、つまり,ポピュラー音楽ならば、なんでも歌うことができる。同時に田代のエレガンスさを重ねて,ポップス・エレガンスと名付けたのである。
 あおのようなレパートリーで,これから,楽しいステージを展開する予定である。はじめは,5月31日(土)午後4時スタート。季節に合わせて、夏らしい曲を選んで聴いてもらう。その他にも,童謡や,面白い曲も使うつもり。再生ポップス・エレガンスに期待して貰いたい。
 この会は,7月、9月、11月にも開く。7月の会には,作曲家・森田公一さんを、ゲストに呼ぶ予定。ご期待あれ。会場の電話は、03-5844-7700。 

 宅間久義というマリンバ奏者をご存知だろうか。一般的には、さだまさしのコンサートでの演奏で知られている男だが,数年前から,自分のマリンバをメインにしたコンサートも開いている。宅間は,息子たちもマリンバを演奏して,親子共演のコンサートになった。会場には,さだのコンサートに出かけるような年代の人たちが多い。

 マリンバは,究極のアコースティック・楽器だろう。単純に木製のキーをたたき,それで,実に柔らかい音を紡ぎ出す。その変幻自在のサウンドが,人を一種の夢の世界へ導いてくれる。それにしても宅間は,アコースティックのサウンドだけではない,華やかで,ビビッドな音を紡ぎ出す、それはまさに心躍る感じのサウンドである。コンサートのタイトルは、「絶驚」という。このタイトルにふさわしく、激しく,驚くべき音の並びで、聴く人を驚かす仕掛けがある。マリンバの音の柔らかさからは、想像出来難い激しい音の並びで,人々を圧倒する。多分それこそが,宅間が狙ったところに違いない。それはまさに超絶技法を求める演奏にちがいなかった。満員のお客さんは,満足そうに過ごしていた。最後に宅間は、共演した息子二人について、将来、自分の道を次いでくれると思うと語っており、親心を示したのが印象的だった。


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